レンズのこと、少しだけ詳しくなってわかったのは、みんな単焦点レンズの世界がすきなんだなってこと。一部にピントがあたって、あとはボワっとしている写真が好きなんだ。そのボワっと具合に、なんだかはかない感じの、でもそれぞれの時間と物語がクッキリと感じられる世界が好きなんだ。

それでも私は、はっきりその瞬間を切り取る野生動物や野鳥、あるいは森林などのランドスケープのクッキリした写真が好きだ。そこにはただリアルな命の物語がある。それは単焦点よりもずっとずっと深い生命の物語がある。想像力をはるかに超えた世界の。